「背中のトレーニングは難しいよね!」
よく聞く言葉ですね。しかし、動きがあっていればそれほど難しくはないと思うのですが…
背中は、僧帽筋・脊柱起立筋・大円筋・広背筋が背中のメインになりますが、僧帽筋・脊柱起立筋のグループと大円筋・広背筋のグループで分けて考え、どちらをメインに使うかということでフォームを考えます。
勘違いしていただきたくないのですが、どちらがメインということで全部背中は働きます。
ただ、使い方の違いでどちらが強く負荷がかかるかということです。
それでは今日はスタート地点からの考えを理解していただきたいと思います。
図を見ていただければわかりますが、手を前方に伸ばしたときを基準にして、頭上に近づくスタートになるほど大円筋、広背筋の負荷のかかる率が上がり、逆に足に近づくスタートほど僧帽筋・脊柱起立筋に強い負荷がかかります。
図はあくまで上体のアオリ(反動)を使わないで腕をそのまま引ききった時のことを言っております。
引ききった時、スタートが正面からであっても、反動で上体が起き上がりフィニッシュがおへそ前後にこぶしが来ていれば大円筋・広背筋の使う率はかなり下がります。
ですので、以前、別の記事したベントオーバーローイングは上体が起きているのでメインは僧帽筋・脊柱起立筋が強く働くことになるのです。
手首の返しからも、大円筋・広背筋を使うには無理があります。
広がった背中をつくりたいのなら、チンニング・ハイプーリー(ラットマシン)をメインに鍛えるべきです。
簡単に理解するなら、負荷の動く延長線上に鍛える筋肉があると思えばご理解できるでしょうか。
次回は背中の使える可動域と使い方を説明します。
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